目次−2007年08月−
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■2007/08/31:ブルーなオルターネイティブ
■2007/08/24:悪霊〜セトム・ヌアールと対決してみる〜
■2007/08/20:悪霊〜セトム・ヌアールからの挨拶〜
■2007/08/10:悪霊〜序章〜
■2007/08/03:危険な症候群
■2007/08/31:ブルーなオルターネイティブ
昼食に大好きなおカルボおナーラを食べながら後輩二人と話していたのですけれども、
何の変哲もない、いや、何の変哲もないってのには御幣がありますけれども、
何の知性の欠片も感じられない話をしていたのですよね。
悪党のような法外の利子で彼女に金を貸し続ける高利貸しのK林君。
酔っ払うとズボンを下げて自慢の腹毛とギャランドゥの忌まわしいコンビネーションを公然と晒し、
見るものを奈落の谷に突き落とされたライオンの子のような気持ちにさせる曲芸を持つのですけれども、
彼が言うのですよね。
『女ってちんことか舐めるんですよ?おかしくないですか?』と。
そりゃもうおかしいに決まってる。
他人のちんこを舐めろだなんて言われたって絶対に出来るわけがない。
とまあ、そんな話になりまして、
『じゃぁ、いくらだったらやります!?』
と、嫁からの小遣い2万、某鉄道会社関係だかの息子で全路線無料だからと交通費1万をせしめ、
月3万の小遣いでやりくりしている、もう一人の後輩K持君がこうですよ。
誰のために先回りして記載しておくのか、そんな難しい問題は考えないことにしまして、
とりあえず先回りして記載しておきますと、
僕の職場である危険な童貞ルームには、
僕とK林君とK持君と、危険な童貞ルームを支配している、
[ここには書けない教]って検索すると[レイプ]だの[強姦]だのの文字が飛び込んでくる教えの、
エネミー・ゴッド・ヒゲ(鼻下のおちょぼヒゲが特徴)ってな計4人の人員で成り立ってるわけでして、
更に離れ小島に、直属の上司に当たるおデブなハゲ課長ってのがいる。
本当にデブでハゲていて課長なのですけれども、
とりあえず離れ小島ってのは危険な童貞ルームを指した方が正しい。
まあ、そんな中、このK持君ってのが言うじゃありませんか。
K持君:『ゴッドのだったらいくらでやります!?』
僕:「いや、ホントね、ゴッドのとか無理だから、
チン毛まで鼻下のおちょぼヒゲチックになってそうだし、被ってそうだし、無理だから。」
K林君:『酸っぱそぉ〜』
K持君:『課長のだったらいくらでやります?』
僕:「いや、だから、課長のとかもっと無理だから、
チン毛まで剥げてそうだし、ゴリゴリ剥けてそうだし、無理だから。」
K林:『うわぁ〜、優劣つけてるぅ〜』
僕:「んじゃ、10万やるって言ったら出来るか!?」
K持君:『ん〜、、、10万ですかぁ・・・悩みますねぇ・・・』
K林君:『うわぁ〜、悩んでるよこの人ぉ・・・』
K持君:『ちょっと、厳しいですねぇ・・・』
僕:「いや、極端な話、政府が1000万出すって言ったらやるの!?」
K持君:『1000万だったらやりますよ、俺(きっぱり)!』
K林君:『いやぁっはぁー(身震いしながら)』
僕:「マジかよ!?
じゃ、ゴッドとハゲ課長のを2000万だすからダブルでやれって言ったらどーするよ?
ゴッドとハゲ課長が裸で向かい合って、
お互いの肩に両手とか乗せあって、上から覗きながら、
チョンマゲみたいなチン毛がついてるチンコと、ゴリゴリズル剥けたチンコを突出してきて、
『ほ〜ら、綺麗にするんだ。』とか言ってくるんだぜ!?」
K持君:『んー・・・(激しく悩みながら)、やります(きっぱり)!』
K林君:『いやぁ〜(神にでも縋(すが)るような叫び声を上げながら)』
僕:「あ、あれだぜ!?
どっちもいかせないといけないんだぜ!?」
K持君:『んー・・・(真摯に受け止めながら)、
きついっすねぇ・・・
やります!やります(断言するように)!!』
K林君:『嫌だよぉ俺ぇぇぇ〜(オフクロに助けを求めるように自分の身を抱きしめながら)』
僕:「いやっ、ちょっ、あれだよ?
ちょっと飛んじゃった、自分のほっぺに付いちゃったのとか、
指で拭って口に入れて、「美味しい♪」って言わないといけないんだぜ!?」
K持君:『うわぁ・・・、それはきついっすねぇ・・・』
K林君:『ひぃぃぃぃぃぃー(失神する寸前のようなおたけびを上げながら)』
K持君:『・・・』
僕:「・・・」
K持君:『・・・(ちらりと僕を見ながら)』
僕:「・・・(ちらりとK持君を見ながら)」
僕:「3000万って言ったら?」
K持君:『やります!(目を輝かせながら)』
K林君:『ひやぁぁぁぁぁぁー!!!(声にもならない悲鳴を上げながら)』
30手前の人間(僕を含め、K林君、K持君ともに29才)が話す内容及び、書く文章なのだろうか。
■2007/08/24:悪霊〜セトム・ヌアールと対決してみる〜
免許を取り上げられ、社員証を取り上げられる。
馴染みのないこの土地で僕の素性は洗いざらい絞り上げられる。
素っ裸になってケツの穴ルを晒しながら歩いている様なものです。
ともあれ、ここまでされて引取り人は僕では駄目とのこと。
警察の言い分はもっともなのですけれども、どうもこの娘さん、
御両親と仲がよろしくないとかでして、
泣くわ、倒れるわ、怯えるわで、両親の引き取りを頑として承諾しない。
と、同時に少し離れた部屋で近い未来顔を会わすことになるであろう男が、
会いたいだか、やりたいだか知りませんけど、
とにかくまくしたてていらっしゃる御様子。
なんでも男の子供を2人養い、女房に逃げられた30過ぎの御身分だそうで、
そう言えばマンションに『上手な不倫のしかた』なんて本がありまして、
「な、なにこれ!?」なんて聞いたときに、
『あっ、これは冗談で買ったの。』だとか、
「随分ゴツイ灰皿使うんだね。」なんて聞いたときに、
『あっ、こういうの好きなの。』だとか、
「タバコ吸わないんだよね?」なんて聞いたときに、
『昔吸ってたの。』だとか、
とにかく嘘をつくのが嫌いだとおっしゃっていたのですが、
完成を望まないパズルの断片がみるみると繋ぎ合わさっていくのでした。
とにかく引き取りの件と、男が会いたがっているこの2件に関しまして、
僕にはまーったく関係がないわけですから、
『君、もう帰っていいよ。』
なんて警察からのセリフを期待するも、どうにもこうにも事が進まず、
結局は僕がこの2件に関して、
男とは今後二度と会わない、という忌憚のない決断を彼女に合意の上で告げてもらい、
僕が上手く説明するから両親に連絡しよう、と提案し実行してもらったのです。
男も引き上げ、御両親が迎えに来られたわけでして、
説明にあたるわけですが、どこの馬の骨とも知らない、
誰がどう見たってまぬけなパジャマ姿の男が説明したって説得力がないってものです。
ところがなんと、まさに天から人を掬い上げる神のように感謝されまして、
何と言いましょうか、今日はうちに泊まりにこないかとまでおっしゃって下さるではないですか。
流石にそれは丁重にお断りさせて頂いたのですが、
なんとまあ、勿怪の幸いとでも言いましょうか、
この土地随一の超高級ホテルでお食事を頂きました。
もちろんパジャマ姿で。
とまあ、こんなことがあった日ですから、
多少なりとも身の危険を察し、独り暮らしのマンションから実家へと話題が移るわけでございますが、
当の子はと言いますと、どうにもこうにも腑に落ちない御様子。
御馳走で膨れた腹を抱え、超高級車でマンションの前に着きまして、
荷造りしてくるようにと、
御両親と僕という激しく微妙な組み合わせで待つも一向に戻ってくる気配がありません。
様子を伺いに行きますと、
倒れてる・・・
なんだかベッドにうつ伏せに倒れておられまして、やる気ナッシングな御様子。
再び車に戻った僕は、考えうる、こんな態度とったことないわくらいの丁寧な言葉で、
「何処の身分かも分からない私が申しますのは・・・
ア、スー
(顔は45度、やや下目線で上の歯からやらしくない程度に空気を吸いながら・・・)
大変さしでがましいとは存知ますが、
ア、スー
(顔は45度、下目線をやや上目線に変えて上の歯からやらしくない程度に空気を吸いながら・・・)
私が責任を持って御自宅の方までお連れ致しますので・・・
ア、スー
(顔は45度、上目線を保ちながら相手の言葉を待つように上の歯からやらしくない程度に空気を吸いながら・・・)」
非常に理解のある方でして、空気をよんで頂けまして、先に帰宅して頂くことになりました。
僕は事の成り行きを家の主に伝えますと、
荷造りして降りてきてくれるとのこと。
彼女の身支度を待ちつつタバコを取り出し口にした瞬間、
奴が現れたのです。
マンションから一番近い交差点の信号が赤から青に変わり、
御両親の車が左折するのを確認した後で、
ブロロロロロロー!
出口を見つけた溜まり水が勢いよく流れ出すように、
一台の車が半ば猪突猛進にマンションの前で停車すると、
黒いスーツを着た男が闇夜に紛れて現れたのです。
もうここまでくると劇的というか、劇画的というか、運命の人に出会えたって感じです。
って、違う・・・
はぁ・・・
ゴール手前九合目強、後は送るだけってなときにこれですよ。
まったくもって人生と同じでいつもこんなとろで挫折させられる。
ふてぶてしい態度そのもので両手をズボンのポケットに入れながら、
サングラスをかけた男がずいずいと僕に近づいてくるのです。
一瞬にして状況が飲み込めると、背中にぞおっとする悪寒が走った。
相手にやられるだとか、ボコボコにされるだとか、
それについて恐怖が沸き起こったのではないです。
昼間の事態といい、自分の私利私欲のために手段を選ばない強欲な神経、
周りを省みない、いや、みないなんて生優しいものじゃなくて、省みれない鈍感な神経、
ブタ箱寸前をたった今味わってきたばかりなのに現われる貪婪な神経、
両親が去った後に現われる歯牙にもかけない下卑た神経。
そして何よりも僕の心を苦しめたもの、書くか書くまいか悩んだ末にやはり書くことにした。
DVDなのです。
このDVDの内容は書けないけれども、賭けてもいい、
恐らくこれを読んだ誰にも想像がつかないくらい醜悪この上ないDVDなのです。
つまり寧日な午後の昼下がり、
奴はこいつを引き合いに出しながらドア目掛けて消火器をぶちあてて来たのです。
『DVDまだ持ってんぞー!出て来い!』と。
こういったもの全てが統合されて、今までに味わったことのない悪というものを感じたのです。
やっぱ怖い!
やられちゃう、やられちゃう、ボコボコにされちゃうされちゃう、ママー、うんこ盛り盛り
ってな具合で僕は一目散に駆け出そうとしたのですよね。
その様子を見て慌てた相手は、ボケットから両手を出して手を上げると、
『何もしない、何もしないから!』と叫ぶではないですか。
ところがこれにカチンと来てしまった僕も叫んだ!
「何もしないだって!?何かされてたまるものか!」
「待て!それ以上近づくな!近づいちゃいけない!近づくなって!!!」
「お前は危険だ!」
男の射程距離に入ったら何をされるか分かりません。
3mという振り向いて走りだしても逃げ切れるギリギリの距離を保ちながら後ずさりをし、
皮肉を込めて言い返す僕。
『話をしに来たんだ。』
「君に話が出来ればいいんだけど、君の話は誰も望んでいない。」
『昼間もそのつもりだった。』
「そのつもりが自分を見失うほどの怒気にかられて消火器でドアを叩いたってわけだ。」
相手が溜息をつき、僕から何か言うのを待っている様子だけれども何も言わない。
『君が新しい彼氏?』
「昼間答えた。」
相手が半ば諦めるように額に手を当てもう一度溜息をつく。
『聞きたいんだけど・・・』
「断る!あんたが性悪だからだ!!!」
「だいだい男のくせにあんなもん引き合いに出すな、見苦しい、棄てろよな。」
軽く頷いてみせるものの、「解った」とは口には出さないし、
そもそも昼間の一件を謝りもしないこの男は、悪びれる様子などまるでなくて、
その後も当の子にとんでもない脅迫まがいのメールをひっきりなしに押し付けてきたのです。
ホントこう男は鉄の処女のような身の毛もよだつ拷問器具に閉じ込めてやりたい。
「譲歩するわけじゃないけど、どうせあんたは話をするまで帰らないだろうから、
ポケット中身を見せて上着は車に置いてくれ。」
上着とズボンのポケットの中身は見せたものの、上着は車に置く気がしないのか、
反抗したいのか従いません。
最悪、殺傷事件でも起こされたらとんでもありませんし、嫌だ。
もうそんなことが目の前で起こったらママーって泣きじゃくりながらうんこ漏らす。
これでも普段使わず弛んだ神経をピリピリさせて、相手が凶器を持っていないか疑い続けたのです。
「君は二回言わないと解らないみたいだけど、
今すぐ昼間の男が押しかけて来たと警察に電話したら、
今度は間違いなく拘留されると思うよ。」
とっくに電源が切れた携帯を取り出してバレナイだろうかヒヤヒヤしながらハッタリをかますも、
なんとこのタイミングで今回の日記の主人公が登場。
可能性はゼロではないにしろありえないと考えていたのです。
が、これが誤りだった。
可能性とはゼロでなければ起こりうることを意味するのです。
男は彼女が視野に移ると、
勢いよく飛び掛り背広に隠し持っていたナイフでズブリと胸を突き刺したのです。
僕の身の毛は弥立ち、頭のてっぺんから血が引くのを感じながら、
ママー!と叫びながらうんこ漏らした。
っていうのはギリギリまで湧いた僕の妄想で、
幸か不幸か、なんだか抱きしめちゃいましてね。
はぁ・・・
ってな感じでその場は終止符が打たれたものの、
この男、先にも記述したとおりやり方がまるでヤクザで、
情をかけ、相手の心に自分の根を残しておいて、
過去の思い出や暖かかったものをひっきりなしにメールに送りつけてきたのです。
というのもやっとこさ一息つきまして、
バーで飲んでいたのですけれども、彼女の携帯に続々押し寄せてくるメール。
おいおい、あんた電波締めすぎですから。
なんて思いきや、返事を返さないことに怒りを覚えたのか、
牧師のような祈りに近い思い出話から過去の追憶と、
まあまあそれはいいのですけども、急性的な憤怒に思わず書いてしまったのか、
『お前を恨む!』などと書いてくるではないですか。
そもそも彼女の居場所をいつでも突き止められるためにGPS携帯を持たされていたとか・・・
おいおい、この世の中大丈夫なのか!?
僕なんて誰かにかまってほしくて自分から居場所を教えたいくらいですよ。
ともあれ無事に彼女を自宅に届け、二度とこの地に来ることはないな、
そう思いながら眠りにつくのでした。
ていうか、たまにあの胡散臭い野郎の顔が夢に出てきて胃が痛む・・・
■2007/08/20:悪霊〜セトム・ヌアールからの挨拶〜
ドンッ!
寄ったのは確かだったし、寄らなければこんな目に遭うはずはなかったのです。
でももう寄ってしまったし、乗りかけた船どころの話ではなくて、
既に事が起きちまってる。
ドンッ!
ああ、もう、どうしてこんな目にばかし遭うんだろう。
でもだいたいそんなことを思ったところで、全人口分の幸せがこの世に用意されていると誰が決めたんだ。
少なくとも僕は決めていないし、誰もが幸せにありつけると無根拠に思いこんでるだけじゃないか。
人口が多くて、全員分の幸せは用意されていない、簡単なことじゃないか。
ドガッ!
いやでもちょっと待って下さいな、本気で使いだしたじゃないか、
洒落になってない・・・
過去2度ほど新聞にも載ったことはあるけれども、一度目は釣りをしてる時で、
二度目は火災を想定したマンションの避難訓練時に、
10階建ての9階からオフクロと一緒に微笑ましい笑顔で両手を広げているといった、
どちらも愛らしいものだった。
ガキンッ!
でも今回はちょっと洒落になってない。
僕も社会人だし、こんなのが新聞に載っちまったらリーマン生命も危ういじゃないか・・・
ドアノブがいかれるのも時間の問題。
はぁ・・・、胃が痛い、胃が痛いよぅ、ママ・・・
って、おいっ!ちょっ、、、あぶっ、あぶなわあdふぁお;fかk!!!!
事の真相はこうなのです。
寄っちまったんですよ、そのね、いえ別にちょいとおセックスがしたいだとかでなくて、
おセックスだけがもろちょんしたかったわけで、
10日も空けた前の日記で記述したとおり、単に事件の記述のみ留めておくとしまして、
いえ、まあ、そういうのは抜きにしまして、とにかく寄っちまったんです。
寄っちまったてのは女性の家になのです。
もう何年も女性の家になんて上がったことがなかったのですけれども、
とにかくここには書けない理由で寄っちまったのがことの発端だったのです。
年代も土地も明かすわけにはいかないのですけれども、とにかく過去にそういう出来事があったのですよね。
いえね、彼女だとかそういった関係ではなくて、
まあ、女性の家に上がることになったので僕だって確認しましたよ、
やれ彼氏はいないのかだとか、いえ、それくらいしか確認してませんけど。
とにかく確認はしたのです。
でね、御当地名物でも喰って帰ろかな、ってなときに、
どう見て野郎の使う灰皿だよなぁー
なんて深くも考えずにタバコを吹かして、当の家の主がシャワーから出るのを待っていたわけですよ。
いえね、別にシャワーから出てきたら一発やってやろうだとか、
いえ、全然、微塵も、ちょっ、はっははっ、バカじゃん!そんな目で僕を見るのは止めて頂きたい!心外です!
そう・・・
心外も心外、予想だに出来なかったのですよ。
まさか男が猛烈にあくせくと息を切らせてドアをぶち破ろうと必死にもがき、
その後警察に連行されようなどとは・・・
『幸子ぉー!
俺だよ俺、空けてくれよ!』
これですよ。
僕は一瞬だらしのない冴えない男役をやらされるために、
ドラマの中に引きずりこまれたのかと思ったね、思った。
でね、どう良心的に解釈しても温和に話を出来なさそうな輩がドアから叫んでまして、
当の家の主は僕が彼女を呼んだのかと勘違い致しまして、
シャワー室からひょっこり顔だけ出して、
『呼んだー?』
なんて聞いてくるじゃないですかぁ!?
呼んでないよ、呼んでない、全然呼んでないですから。
高潔な我が胸に、神に誓って言うけれども、
「シャワー出たらおセックスしましょうね。」
だなんて呼んでないし、むしろ一言も口に出していませんから。
ドアまでわずか1mにも満たない近距離で、
『呼んだー?』
ってお願いだから聞かないで。
これに激情激怒したドアの向こうの未だ見ぬ修羅が張り裂けんばかりの、
けたたましい鬼のような声を張り挙げて憤然っときっし、
怒りに満ちた燃えるようなぶっ叩き方でドアを殴るは、蹴るは・・・
『男がいんのかー!?おい、開けろよ!』
だなんてなっちゃいまして、
面倒臭いことになったなぁ・・・と、
僕の胃は一段とキリキリと締め付けるし、ママーって感じだったのです。
ところが考える隙も与えず、ドアの向こうの野獣は家の主に会いたいのか、
それとも僕を殺したいのか、はたまた前者から後者へ目的が変わったのか知りませんけれども、
自分の方へ引き寄せる、否応いわさぬ蠱惑(こわく)的な力のこもった声で叫び続けるじゃありませんか。
『彼女さんのためにも開けてやれよ!
開けなきゃならないんだよ!
どうして分かってくれないんだよ!』
いやね、どうしたら開けなければならないのか、
どうやったって分かってやれそうにはなかったのですけれども、
なんていうかなぁ、
家の主はささっとバスタオルに身をくるむと、
右てをドアの鍵の方へさし伸ばそうとしてるじゃないですか!
慌てたね、慌てた。
久々にあわてたもの、、、
ちょっ、あーた僕を殺す気ですか!?
吸っていたタバコを自分でも気が付かないうちに灰皿に放りこむと、
一目散でドアにかけより家の主の手を強く握り締めたね。
「一緒に幸せになろうって。」
って、バカ。
いや、ある意味この不幸から逃れ幸せになりたくてたまらなかった。
悪いけど僕だけでも幸せになりたくてたまらなかった。
君らは後で一悶着やってくれればいいと思ったもの。
なんとかドアの向こうの男に説明をしようと、
ドアの覗き穴からこっそり相手の顔を見ようとしたのですけれども、
どうにもこうにも夢に出てきそうでビビった僕は、
チキンにもとんでもないセリフを吐いてしまったのです。
「あのぉー・・・
僕、彼氏じゃなくてちょいと寄っただけなんですけど、
そのぉー・・・
通りすがりというわけでして、無事に帰してほしいのですけれども・・・」
いやね、ホントに彼氏じゃなかったですし、
まさか自分でもこんなふざけたセリフを言うとは思わなかったのですよね。
汚い奴だ、ずるい奴だ、もうなんでも言ってくれたって構わない。
言っちまったものはしょうがないもの。
ところがこの僕の大真面目な素敵な発言に感涙にむせんだのか、
あるいはB型特有の傲慢不羈(ごうまんふき)な性格にあって怒気の念にかられたのか、
逆浪怒号してこんなことをおっしゃるのです。
『開けないと消火器でぶち破るぞぉ!』
( ゜д゜)
ヒ、ヒイイイイイー
ママー!!!
もう嫌だ・・・
どうして何の罪もない僕がこんな目に遭わなくちゃならないんだ・・・
胃が、胃が痛い・・・
って、ちょっ!ちょーちょーちょ!!!
なんとこのセリフを聞いた家の主がマンションから飛び降りようとするじゃないですか!
あーた!
そんなバスローブのまま素っ裸でダイブだなんて、そんなサービス・・・
じゃない、そんなふざけたことを頼むからしないで下ちぃ。
僕のふざけた顔と性格と、ふざけた人生のことならこの際何度でも謝ります。
でもそんな大胆なことは願いだから・・・
し、しっしんした・・・
はぁー、何をやっても駄目な男ってな看板をぶら下げて生き続ける人生にも疲れたよ。
冴えない人生だったなぁ、自分。
もう駄目だ、死のう・・・
僕が飛び降りたい、僕が飛び降りたいって、ここすげぇ高っ!
絶対死ねるな、こりゃ死ねるわ!
なんて思いながら、帰ったかな?
なんてドアの方を見るも消火器をドアノブにぶつける音は止みません。
逼塞(ひっそく)している場合ではありません。
どうにか良い手はないかとドアの前に腰を下ろし、知恵のない頭で思案をめぐらせるも、
「知恵のない頭でアイデアを絞りだすなんてそもそも無理なんじゃないのか?
ぷぷぷ、俺のギャグつまんね〜」
だとか独り掛け合い漫才をしていますと、
どうやらマンションの住人がお出かけの様子で、
ドアの外にいる男の近くを通りかかったらしく、
外の野獣が、『すいません、あっ、すいません。』だとか謝っているのですよね。
「おっ!しめしめ、そのまま諦めて帰って頂戴」
なんて思ってますと、
『すいません、ドガッ!あっ、すいま、開けろよ!すません、ガキッ!すいま、、、開けろゴルアー!すいません!』
だとか、なんと謝りながらも引き続き蹴る殴る、消火器はぶつけるわで、
これにウケた僕が大笑いをしてしまって、更にヒートアップする男。
いったい何本の血管が切れたら気が済むのだろう・・・
と、関心している最中、
「待てよ、ここで出前とか頼んだら・・・
こいつは面白いことになるんじゃないか?」
そんな思案が巡り、携帯を手にとって初めて気付いたのです。
警察に電話すればいいじゃないか。
でもなぁ、僕に罪はないとはいえ、僕はよそ者だし、
この男が逆上するのも分からない訳ではないよなぁ、
そんな僕の優しい人情味ある気持ちから一言提案をさせて頂きました。
「あのぉー・・・
警察を呼んでも良いでしょうか?」
いやね、もう問答無用に呼べよって感じでして、どんだけ滑稽なんだって話なのですけれども、
返ってきた返事はと言いますと。
ドガッ!
そして数分後、もの凄い遠くからサイレンを鳴らして近寄ってくる警察に気付くのが遅く、
逃げ遅れた嫉妬心丸出しの男はあっけなくマンションの下で警察にしょっ引かれて連行されていったのです。
こんな目に遭うんだったら、永年の空想的な孤独生活を過ごす方がマシってなもんです。
ともあれ誰も傷つくことなく終わっただけでもよしとするか。
なんて思いながら、8人くらいの警察に事の真相を話しながらとっとと帰ろうとする僕は、
そのまま帰れるわけがなくて、僕までしょっ引かれるのでした。
しかも何を血迷ったのか、家の主が着替えてる間、
スーツで行けばいいものを、なぜかわざわざパジャマに着替えなおして行く僕。
そして署に着いて気付いたのだけれども、あんたもパジャマかい!
当の家の主までパジャマに着替えて登場する始末。
なんだこのパジャマっ子、どんだけパジャマが好きなんだって話です。
ともあれ張本人の顔を見ずに済んだだけでもよしとするか、
なんて胸を撫で下ろしたのも束の間。
次回、セトム・ヌアール(腹黒な紳士)とガチンコ対決!
■2007/08/10:悪霊〜序章〜
とうとう我慢しきれないで、
僕は自分の実生活における中でも最も醜悪という部分についての記録を綴ることを決心したわけでして、
もっとも、こんなことはしなくても済むわけなんですけれども、
ただ一つ、自分に対して言い訳をさせてもらえれば、
他のテキストサイト管理人と目的を異にしており、つまり読者の賛美を欲するものでなく、
この自分の身に生じた陋劣極まる事態を、余計なことは避けて、特に美辞麗句を避け、
単に事件の記述のみ留めておきたい、
そういった内的欲求によるもののためだということを述べておきたい。
僕は非常に迷ったけれども、明日帰ることを決意し、
その日は遠く離れたこの地で過ごすことにしたのです。
そしてこの何の変哲もない決断があしかけ29年に達しようとする僕の人生の中でも、
最大級に烈しいショックを与えたのです。
■2007/08/03:危険な症候群
いやいや子供ってのは残酷な生き物でして、
なんと言いましょうか、知能の発達段階ですから仕方がないと思うのですけれども、
やはり悪いことをしたら親ってのがしっかりと怒ることでしつけをしないといけないと思うのですよね。
とまあ、発育不良のまま大人になってしまった僕が言うのもなんなのですけれど。
かくいう僕も、ガキの頃はカエルに爆竹を背負わせてバチコーンというオーソドックスないたずらや、
オスに追いかけられて逃げ惑うメストンボを捕まえては、無理やりオスと交尾させてましたからね。
ホントね、僕がトンボだったらそんな優しい人間がいたら大感謝なのですけれども、
まあ、メスのトンボからしたら目ん玉が飛び出た不細工マンに無理やり交尾させられてと、
こりゃたまったもんじゃない。
くもの巣にかかった蝶を自然に帰したり、地中深くまで掘った砂場にアリを放り込んだりと、
なんてか、当人は悪戯のつもりだったのですけれども、
弱肉強食の自然界に人間が割り込むもんじゃないな、と、こう思うのですよね。
ともあれ子供ってのは一人ひとりはおよそ、
それに匹敵するものがないくらいの清い心を持ってはいると思うのですけれども、
これが集団になったときには、時に冷酷非道な行為に及ぶことがあると思うのですよね。
あれは僕が小学校低学年の時だった。
僕の住んでいた環境の、僕らの世代ってのは、上級生の言うことは絶対でしたから、
どろじゅんするにしても、缶蹴りするにしても、それがいくら理不尽であれ、
下級生ってのは上級生のアレンジしたルールに従って生きてきました。
で、いつもは元気よく遊ぶ僕らも、ファミコンの登場と共に他人の家へ行くことも増えだしたのですよね。
ひとつ上の先輩で亮君ってのがいたのですけれども、
アナルな残虐事件は彼の家で起きた。
その日はたまたま彼の家に集まってファミコンで遊んでいたのですよね。
ぶっちゃげた話、上級生の家でファミコンをやるほど楽しくないことはなくて、
なぜってあなた、その家のファミコン持ち主が上級生の場合、
僕ら下級生は黙って見てるだけなんですもの。
そんなこともあって、下級生はなるべく上級生をおだてては二人同時プレイ可能なゲームを勧めたりと、
なんとか傍観者になるまいと下手糞極まる美辞麗句をつけ足しては上級生をおいしょするのだけれども、
どうにかしてファミコンをやりたい一心の直ちゃんが、
なんと自分のうちからディスクシステムという、ファミコンと合体出来るつわものを持ってきて亮君に勧めるではないですか。
いやね、この直ちゃんてなオスなんですけれども、
ちょっと痛いコちゃんでして、ディスクシステムってのはそもそもファミコン本体がないと動作しないものなのですけれども、
この直ちゃん、ファミコンもないのにディスクシステムを誕生日に買ってもらってるのな。
買ってやる親も親だと思うのですけれども、とりあえずなんとかしてファミコンをやりたい直ちゃん。
挙句の果ては、ディスクシステム用のフロッピーまで買っちゃってるじゃないですか。
普段家に置いてあるときは片身の狭いディスクシステムと、フロッピーまで持参してきちゃいまして、
普段は微動だにしない不動の亮君が、直ちゃんの持ってきた『ロードランナー2』をやり始めたのですよね。
亮君も興味があったのか、直ちゃんに教えられながら二人同時プレイで楽しんでいたのですけれども、
楽しい時間もつかの間、事件はそんな和気藹々としたのどかな時間は一瞬にして消え去った。
この『ロードランナー』ってなソフトなのですけれども、
敵を避けつつ、画面のあちこちに散らばってる金貨を全て集めるゲームなのですよね。
その過程で、敵が迫ってきたときに、レンガに穴を掘って敵を回避するものなのですけれども、
なんと直ちゃん、何を血迷ったか大先輩である亮君をレンガに埋めだしたのですよね。
しかもこのレンガ、掘られたら堀られっぱなしじゃなくて、
時間が経つにつれて自動再生していく奇妙なレンガなのですけれども、
次第に亮君が扱ってるキャラがレンガに埋まっていくではないですか!
操作ミスだったのか、直ちゃんも直ちゃんで始めは慌てふためいていたのですけれども、
亮君の焦りっぷりが半端じゃなくて、もうね、コントローラを四方八方に振り回しだしちゃいまして、
出れるはずもないレンガから何とか出ようと、顔を真っ赤にして必死にもがきだしちゃったのな。
その場には何人かいたのですけれども、空気をよめない直ちゃんが亮君の暴れる姿を見て笑いだす始末。
極めつけは、『もう出れないよ、さよならー』なんて言っちゃってるの。
なんて命知らずな奴なんだとその場に居合わせた誰もが思ったに違いないのだけれども、
亮君が鬼のような形相でコントローラを振り回すものですから、
しまいにはファミコン本体の命とも呼べる電源コードが抜ける始末。
そして遂にしらけきったその場で亮君が口を開いた。
『いいんだよ、さ、やり直そうよ。』
なんて救いのビーナスのような台詞が吐かれるわけがなくて、
口火を切る前に熱く、これでもかってくらいに熱く握られていたコントローラで直ちゃんの脳天を一撃。
『痛ってぇ〜』とか言いながら直ちゃんは早くも半ベ状態に陥ったのだけれども、
煮えくり返った亮君の腹がこれでおさまるはずもなくて、
鎮火することを知らない業を煮やしきった亮君が次に口にしたのはまさしく死の宣告だった。
『ちんこ出せ!』
眼光鋭く、茹でタコのように真っ赤になった顔で亮君がそういうと、
周りの子分達はすかさず直ちゃんを押さえつけてパンツごとズボンをずり下ろします。
僕は何してたかというと、なんてか、可愛そうだなぁとか思いつつも、
例えるなら、食欲とうんこしたいよ欲が重なり合うとでもいいましょうか、
腹減ってるんだけど、脱糞したいだとか、そういう相反する欲望が同時に漲るときってあるじゃないですか?
てな訳で、始めっから最後まで傍観者になって直ちゃんの可愛いおちんちんを眺めておりました。
亮君のうちは両親が共働きだったのも手伝ってこのような大惨事が起こってしまったのですけれども、
しまいには食卓の上で亮君の母親が家計簿つけるためのボールペンを握りだして尻のアナルに突っ込まれてました。
結局アナルも可愛いおちんちんすっかり皆に研究され尽くした直ちゃん、切ない、今思うと切なすぎる。
さらに罪のないボールペンの立場になると泣けてくる。
もっと言うと罪なきボールペンを再び握りながら家計簿をつける亮君のおばちゃんのことを思うと死にたくなる。
亮君がその後どういう大人になったかは知らないのですけれども、
聞いた話によるとなんとまあ、慶応義塾大学を卒業してスーパーエリートになったそうなのですよね。
他人のアナルを問答無用に奪ってスーパーエリートになれるなら僕だって奪ってやりたい。
とまあ、幼少時代ってのは残虐性を持っているものだとある程度は理解しておく必要があると思いまして、
こう、つれつれと長ったらしい文章を書いていたわけなのですけれども、
なんでこんなことをふいに思い出したかと申し上げますと、
近所のガキですよ。
いやね、百万回くらい言いましたけど、引越し当時不動産屋に騙されて墓場で暮らして7年目。
老人とがきんちょの街と歌われるこの街で、僕と同世代の人間なんてまず見かけないわけでして、
なんてか、休日に墓場のまわりでがきんちょが遊んでるのを見てると微笑ましい気分になるじゃないですか?
でね、コンビニだとかありませんから、近所に唯一ある仮説店舗っぽい、
何屋なのか不明な、良く見積もって駄菓子屋で、ガキんちょに駄菓子を買ってやったりするのですよね。
とくにおにゃにゃのコには、「大きくなったら身体で恩を返しにくるんだぞ」、
ってな願いを込めて買ってやるわけですよ。
ところが、『靴を磨いてやると、そのうち靴紐まで結ばされる』とは言ったもので、
駄菓子を与えてやるのが当たり前かのように、
休日になると僕の家のチャイムを鳴らしにくるではないですか!
なんですかこのふてぶてしいガキは!
『おじちゃーん、お菓子買ってー』ってな感じで、
人のうちの新聞受けを無理くりこじあけて叫んでくるではないですか。
しまいにはですよ、あーた、
ポストに挟まってるピザだか寿司屋のチラシを人んちから勝手に奪い取って、
『勝手くれなきゃピザ勝手に注文しちゃうからー』
だとかほざき出すじゃないですか!
どこのチンピラヤクザなんだ。
このガキンチョどうしてくれようか。
てかお願いだからやめて下ちぃ。